夫の産休制度とは
本日2020年7月26日に、政府から『夫の産休制度』創設の指針が発表されました。
『夫の産休制度』と聞くと、「男が出産なんてするわけないじゃん!?」って思うかもしれませんが、そーゆうことではありません。
この制度は、妻の出産直後の夫が育児(あるいは、出産直後の妻の代わりに家事をするなど)のための休みを有給にしようという制度のことです。
今までは出産した女性にしか与えられなかった産休ですが、これが男性にも与えられることになれば、男性の育児参加が促進するだろうと期待されています。
そもそも『産休』とは

産休とは
産休とは産前休業と産後休業を合わせたことを言います。
産前休業は出産予定日の6週間前から取得可能であり、産後休業は出産の翌日から8週間取ることができます。
厳密にいうと、出産後の8週間は就業『できない』ことになっていますが、6週間を過ぎた後に本人の請求と医師の許可で就業が可能となっています。
産休期間中にもらえる額と手当て(出産手当金)
出産日前42日から出産日後56日までの、欠勤1日について標準報酬日額の3分の2の金額が出産手当金として健康保険から支給されます。
すごく雑に言うと、産休期間である出産予定日6週間前〜出産後8週間のあいだ月給の3分の2がもらえるよ、ということです。
『女性の産休』と『夫の産休』の違い
女性の産休の目的は、妊娠した身体を安静にすることと出産直後の身体を休めると共に育児に備えるためで、産前休業と産後休業に分かれています。
しかし、男性の場合には産前休業は必要ありません。
そのため、制度趣旨が育児と出産後の妻の体調をケアすることにあるため、産前休業は認めれずに『妻の出産直後の夫を対象とした制度』となっているようです。
私個人としては、産前からしっかり父性を磨いていないことが育児に男性が関わらない大きな理由だと思っているので、産前休業も与えてしまえば良いと思っています。
『男性産休』の給付額はどうなるの

今回出された政府の指針によると、育休よりも休業中の給付金を手厚くすることを検討しているよう
後ほど触れますが、現在の育児休業給付金の額は、月給の3分の2なので、それを超える金額ということになります。
『もらえる額が多ければ休んで育児をしてみようかな』そんなきっかけでも良いので、家庭を大切にする夫が増えれば良いなぁというのが私の本音です。
日本一分かりやすい『育休制度』講座
日本一分かりやすい、ということは日本一雑に説明しないといけません。
ということで、ざっくりご説明します。
育休とは
育休とは子供が1歳にな流までの育児のための休みのことです。ただし、『育児休業給付金』をもらう休みに限ります。
なので、個人的に有給を消化して休んだり育児のために夏休みを取ったりした場合には『育休』とは言いません。
そして、育休は女性も男性も取得です。
育休の期間は
育休を取得できる期間をざっくり言うと『子供が1歳になるまで』です。
保育園が見つからない場合には最長で2年まで延長可能であったり、パパとママが同時に育休を取得すると生後1年2ヶ月まで延長可能だったりと例外はありますが、『原則は子供が1歳になるまで』と覚えておけば十分でしょう。
育休中にもらえるお金(育児休業給付金)の額は
育児休業給付金の額は、子供の生後6ヶ月までは月給の3分の2、6ヶ月以降は月給の半額となっています。
ただし、本来支払うはずの厚生年金と健康保険料が免除になり、所得税も払わなくて良くなるので、手取り感覚としては月給の80%ほどになる計算です。
働かずして手取りの80%がもらえるのであれば、この瞬間にしか味わえない『育児』という経験にどっぷり浸かって、妻と子供に最大の愛情を注いでみるのも悪くないのではないでしょうか?(いや、めちゃくちゃ最高じゃないですか!?)
育休制度の今後の展望(明るい展望ですよ!)
政府の方針では、数年のうちには育児休業給付金の額を月給の80%にしようという指針が示されています。
月給の80%がもらえるとして、さらに厚生年金と健康保険料が免除になり、所得税も払わなくて良いとなれば、それはまさしく『月給の手取り感覚100%もらえる!』ということになります。
つまり、『働かずに100%の給料がもらえるなら、子育てでもしてみようかな?』ってなることを狙っているんです。
少子化対策のために、政府もそこまで腹をくくったということでしょう。
今回の『夫の産休制度』に関する展望

今回の『夫の産休制度』に関しては、現行の育児休業給付金よりも額を手厚くするという指針が示されています。
現行の育児休業給付金が給料の3分の2なので、おそらく月収の80%辺りを想定していると予想できます。
というのも、先ほど書いたように、月給の80%にすると厚生年金・健康保険料の免除や所得税を払わなくて良いとすると『月給の手取り感覚100%もらえる!』ということになるからです。
『給料満額もらえるなら休みたいな〜』と思うように誘導しようという趣旨です。
まとめ
『男女平等』とはいえ、生理的な違いによって男女で役割が異なることは否めません。
しかし、それ以外の部分ではお互いが助け合い尊重しあって過ごすことが家族としての当然の義務だと思います。
あまり難しく考えずに、今現時点での日本の子育て支援制度は実は世界でも恵まれた制度になっているのだから、それを十分に活用して家族全体が幸せになるように利用すれば良いと思います。

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