【助産師監修】妊婦の体重管理/産後うつ・産後クライシス/予防接種の是非に助産師3名と看護師が答える座談会

ママけん管理人

今回は前回の助産師さん座談会の続きです!
そして、かなりのボリュームがありますが、めちゃくちゃためになるので是非のんびりと読んでみてください。
目次は以下の通りです。

⬇️座談会の第1回はこちらからご覧ください⬇️

<目次>

(質問2) 妊娠中の妊婦さんの体重変化について
・妊娠中の理想的な体重
・BMIと増加体重の関係
・妊娠初期は体重が増えなくても心配無用

(質問3) 産後クライシスについて
・産後クライシスとホルモンの関係
・産後クライシスにおける旦那の役割
・産後に男性が育児・家事にどのように関わるべきか
・育児男性のコミュニティ活動について:ファザーリング・ジャパン
・仕事と家庭の両立、家事の分担方法
・産後クライシスと産後鬱の違いについて
・自称イクメンの勘違い夫と、改善策について

(質問4) 予防接種の是非について
・予防接種の副作用について
・定期接種の安全性
<情報>子宮頸がんワクチンについて

(質問2) 妊娠中の体重変化について

体重増加した女性

【妊娠中の理想的な体重】

桃子)
妊娠中にそんなに食べている自覚がないのだけどなぜかどんどん太ってしまう、という相談がきています。でも、ホントに妊娠中って太るんですよね。空気を食べて太るって言われるくらいですから(笑)

田中)
妊娠後期にどんどんっと増える方が多いですね。

赤ちゃんが皮下脂肪をつけて、陽水の量も増えてきますからね。

はゔ)
体重の考え方も病院によって本当に様々で、私の病院では産前からトータル10キロ以上増えないようにね!ということだけが基準です。

逆に、最近では体重が増えにくい方が多くて、どちらかというと体重が増えないママさんに気をつけるように言ってます。

妊娠中にお母さんがきちんと体重を増やしておかないと、赤ちゃんが成人した40~50歳代で成人病になるリスクが高まるというのが学説で立証されているので、妊婦健診で前回の健診から体重が増えていないようなママさんには結構強めに指導することがあります。

桃子)
私の病院は体重制限に関してはかなり緩かったですね。

妊娠高血圧症候群は体重が15キロ以上増加するとなるリスクが高まるとかきちんと数字として提示されているので、それは超えないように注意はしますけど、それ以外は本人のストレスにならないようにお話をしています。

目安としては1週間で500グラムくらいの増加で抑えられれば良いですね。

【BMIと増加体重の関係】

司会:白吉)
BMIがやせ型の人は9~12キロ、BMIが普通の人は7~12キロが適正な数値だと言われています。

この範囲内であれば、ペーストしてはあまり気にしないでOKという感じでしょうか?

桃子)
一気に太るというのは危険ですが、多少の変化であれば大丈夫だということがわかってきてます。

はゔ)
今から20年以上前頃には、妊娠中に体重増加することの危険性について指摘されていた時代があったようで、その頃から産婦人科をやっている先生は、今でも体重増加にとても厳しいままの傾向があるかもしれません。

ですが、その後に徐々に研究が進んできて、そこまでは気にしすぎる必要がないことがわかってきた影響で、先生たちも厳しく言わなくなったように思います。逆に、妊娠中にダイエットをすることの危険性についての指摘がされるようになり、そちらの指導は厳しくなりました。

田中)
ただ、体重増加での身体的な危険性とは別に、15キロ以上体重が増えた妊婦さんの出産は難産になりやすいっていうのは経験上あるように思います。

城戸)
知人の話ですが、妊娠初期の段階で体重が5キロほど減ってしまってとても心配している友人がいました。体重の増加がトータルで12キロまでが良いという話ですが、ペーストしてはいつ頃に体重が増加してくれば良いとか理想値はあるのでしょうか?

【妊娠初期は体重が増えなくても心配無用】

はゔ)
妊娠初期に関しては体重がそれほど増える要因もないので減ってしまう場合もありますが、妊娠初期の赤ちゃんに関しては必要な水分や養分はほとんどないので、お母さんの体重が減ったからといって赤ちゃんが栄養不足になってしまうことはありません。

また、つわりがひどい期間は満足に食事ができなくて体重が増えないこともあります。でも、つわりというのは赤ちゃんが元気にしている証拠でもあるんです。

とても辛い話ですが、流産をしてしまうとつわりも無くなってしまうんです。

つわりがあるかどうかを赤ちゃんが元気でいるかどうかのひとつの目安にするくらいなので、『つわりは赤ちゃんが元気にいる証拠だよ』という話をして励ましたりします。

(質問3) 産後クライシスについて

産後鬱の女性

【産後クライシスとホルモンの関係】

桃子)
『産後クライシスをどう乗り越えたら良いでしょうか?』という質問を受けることが多いです。
私としては、産後はどうしてもホルモンバランスが不安定になるので、まずはそこをどう乗り越えるかだと思います。

はゔ)
アメリカのデータで、出産直後は女性の旦那さんへの愛情がグッと減るという研究結果があるんです。これは赤ちゃんに意識が向くからだということは明らかですが、ホルモン変化の影響もあると思います。

そして、その調査には続きがあって、出産して10年後頃から徐々に女性の旦那さんへの愛情が少しずつ戻ってくるらしいんです。

その10年後の奥さんの愛情が戻ってくる時の度合いが『出産直後に旦那さんがどれだけ育児・家事に貢献していたかに比例する』というデータになっているようです。

要するに『10年後にしっかりと愛される旦那でいるためには、どう行動すれば良いか』ということの指針を示しているんだと思います。

オキシトシンというホルモンが、愛情を育む効果がある一方で、自分が愛情を注いでいる子供を一緒に守ろうとしない人を『敵』と判断して攻撃性が増すというデータもあるようなんです。

生物的に、どんな生き物でも赤ちゃんが側にいるお母さんはシャーシャーって周りに来るものを威嚇してますよね。

ですので、協力的ではない旦那さんに対しても本能的に『敵』のように判断してしまっている可能性があるのかな、と個人的に思ったりします。

ただ、この話を私がしているのは、こーゆう生物的な本能やホルモン作用による一過性のものだということを夫婦どちらも知っていれば、『自分は旦那さんのこと好きなはずなのに、嫌いになってきちゃった・・』とか、『妻が自分のことを嫌いになった』などの勘違いから心が離れちゃうことも防げると思うんです。

【産後クライシスにおける旦那の役割】

桃子)
産後クライシスというのはとても抽象的な言葉なので具体的な対策について話すのは難しいんですが、やはり育児中の妻の苦労を旦那さんがしっかり理解してあげることが最高のケアになると思うんです。

育児中のお母さんは、昼間にずっと一人で育児をして、自分の全く初めてのことばかりで、とても不安な時間を過ごしているんです。

大人と話す機会もないし、それを相談したり、理解したり、褒めてくれる人もいないんです。

そんな中で、夜に仕事から帰ってきた旦那さんがしっかりと話を聞いてくれて、共感してくれて『今日1日、よくがんばったね』って言ってくれるだけで、多くのお母さんは救われるし、頑張れると思うんです。

それでも、仕事が忙しい旦那さんだと、それさえもできずに夫婦関係がこじれていくのかなって思います。

はゔ)
出産直後はホルモンバランスや生活の急激な変化などで精神的にもとても不安定な時期なんですけど、我が子を守らなければいけないという意識が強いこともあって急いで決断してしまうケースがあると思うんです。

そのため、早々に離婚を決断してしまったり、自分や子供を傷つけてしまったり、そんなことも起ってしまいます。

でも、伝えたいことは、育児というのはとても長丁場なんです。

先ほども話したように、10年後に旦那さんへの愛情が戻ってくるというデータもありますし、もっと長い目で見て欲しいと思います。

NHKの番組でやっていたのですが、育児中のお母さんの脳から出るα波(リラックス時に最も出ると言われている脳波)を調べる実験で、旦那さんが育児の悩みを聞いてくれている瞬間に最もα波が出ていたんです。

特に返答をしたり何か答えたりするわけではなく、相槌をうって聞くだけでした。

授乳や赤ちゃんに触れていた時よりも、パートナーと育児について共有し共感してもらった時に1番リラックスしているというのは、とても興味深かったです。

また、その番組を見たお母さんたちから『なんだか救われた気持ちになった』という意見が多数寄せられたらしいです。その気持ちも、なんだかとてもよく分かる気がします。

田中)
本当にその通りですよね。

旦那さんが共感というか、協力的な姿勢を示してくれること自体がとても大切だと思います。

今はコロナの時期のため感染対策で、旦那さんとの関わりは残念ながらほとんどないのですが、立ち合いが出来る旦那さんは分娩中の態度や行動はいつも以上に奥さんとのコミュニケーションが大事になってきます。出産前の旦那さんの日常の態度も出産後のお母さんとの信頼関係の点でとても大切な気がします。

出産前のパパママクラスできちんと学ぶ気持ちを持ったり、沐浴も率先して行うなど、日頃から行動で示すことで総合的な信頼関係が生まれるように思います。また、そのようなご夫婦はしっかりとコミュニケーションが取れていることが多いです。

仲良し家族

【産後に男性が育児・家事にどのように関わるべきか】

城戸)
男性側もやろうという気持ちはあるものの何をしたらいいか分からないとか、やったら方法が違うと叱られて、など難しいという話をよく聞きますが、その辺はどうなんでしょうか。

司会:白吉)
僕はその辺を専門に仕事をしていたりもするので話をさせて頂きますね。

やっぱり、男性は家事や育児を自分の仕事ではないと心の底で思っている方が大半なんです。しかし、それを自分で気づけていないことがとても問題だと思ってます。

気づけていないことを自分で修正するのは不可能なので、まず現実を知る必要があるのですが、それを妻に指摘されると心が反発してしまうんです。なので、そこは男性同士のコミュニティ活動の中なので自ら学んだり、指摘しあったりすることが必要なんです。

【育児男性のコミュニティ活動について:ファザーリング・ジャパン】

城戸)
お父さん同士のコミュニティとか活動ってないんですか?

司会:白吉)
少ないですけど、あるんです。それがファザーリング・ジャパンという団体だったり。僕も加入しているんですけどね。

ただし、実はこれには大きな問題があって、「ファザーリング・ジャパンに参加しよう!」と自らの意思で参加している人は、男も家事や育児をやらなければいけないことをしっかり認識した男性ばかりなんです。

認識していない男性が学ぶために加入して欲しいのに、すでに認識している男性だけが集まって仲良くしている会になっている節があるんです。

これって実はいろんな面で同じことが起こっていて、例えば僕は日頃から『ご両親のITリテラシーが低いと、子育てや教育の水準が下がりますよ!』と訴えて、お母さん自身が学ぶことの大切さを説明しているのですが、そもそもITリテラシーというもの自体を理解していないお母さんたちには僕の真意は全く伝わらないんです。

でも、ITリテラシーという言葉をわかっている人は僕の話に興味を持ってくれて納得してくれるんですけど、その人たちにはもう話す必要はあまりないんです。

それとか、地方創生の問題で、「地方をもっと活性化しないといけない!」と言っても、田舎に住むお年寄りさんたちは誰も問題意識など持っていません。

本人が自分自身で気づくような意識を持ってくれることがスタートなんです。

また、『イクメン』という言葉がもてはやされて、ちょっとお手伝いしたくらいで自分もイクメンだ~ってやった気になっている男性も増えました。

でも、共働きが増え、男性が育児や家事をやることが当たり前になりつつある今、お母さんたちからしたらそんな『お手伝い』なんてことでは、期待しているレベルを全く満たしていない。

お母さんは自分たちで日々新しいことを調べたり、小児科で聞いたりして頑張っているのに、男性は自分で調べることもせずに『何をすればいいの?』と聞いて、それをやるだけ。

気になったことや心配なことを調べようという気持ちをお母さんは期待しているんです。

僕がお勧めするのは、時間的にも心的にも『余裕』を持つことを意識して、その余裕をきちんと作ってゆっくりお茶でも飲みにながら話し合う時間を作ることです。

心に余裕がない状態での話合いは意味がないですし、本音が語れないですからね。

それがスタートな気がします。

家事をする男性

【仕事と家庭の両立、家事の分担方法】

城戸)
司会の白吉さんは、育児などを仕事にしていてずっと家にもいるとのことですが、仕事モードと過程モードの切り替えはどのようにしているんですか?

司会:白吉)
僕自身はモードという概念は考えたことがありません。

そもそも、のんびりとやりたいことをやっているし、大きな声を出したり感情的になったりすることが苦手なので、いったん黙って考えてみて、計画を立てて行動するという感じです。

「仕事モード」というと、めちゃくちゃテンション上がってウオォ~~みたいな感じですが、それって作業効率めちゃくちゃ低いと思うんです。

冷静にやるべきことを着実にこなす方が絶対に良い、というのが僕の持論です。

そんなことを踏まえて冷静に考えてみると、ママさんって自分の日頃やっている育児や家事は自分のやり方でやりたいというのがあると思うんです。

ですので、最近は主たる家事は妻にお任せすることが多いです。本人が好きだったり、嫌だと思わずにやれる作業はその人がやった方が質も高いし、早いし、労力も少なくて済みますからね。

その代わり、妻が疲れている時は全てを一括して僕がやります。妻が疲れていたり体調が優れなかったりする場合には完全に休んでもらって、育児も料理も何もかも全部僕がやります。

この前家族でディズニーランドに行ってきたんですけど、遊びから帰ってくるとめちゃくちゃ疲れてるじゃないですか。そんな時、帰ってからも普通の家庭なら奥さんが料理したりとか片付けしたりとかやるんでしょうけど、二人が疲れている時は僕が全部やるって決めています。

そーゆう意味でも、男性一人で全てができることってとても大切です。こんな時にいちいち旦那に指示しなきゃいけないなら、だったら面倒だから自分でやろうってなっちゃいますからね。

あと、これは多くのお母さんにお話しする内容でさっきも話したことですが、家事は『どっちかがやりたいこと、好きなことはまず先にその人に分担する』のが良いんです。

好きなことって苦にならないですよね。だったらその人に任せた方が効率が良いし、質も高いんです。

それで、残った二人ともやりたくない家事に関して、どっちに分担するのか、あるいはお金で解決するのか、を検討するのが良いんです。

はゔ)
私の世代は、男性が育児や家事をしないのがまだ当たり前って感じだったんですが、やっぱり心の中では不満はありました。

ですが、過ぎてしまった今になれば、やっぱり頑張って注いだ子供への愛情はきちんと伝わっていたと子供自身が私に話をしてくれるし、育児をしなかった旦那に対しては子供たちはそれをはっきりと(冷たい言い方ではないですけど)旦那に言ってますね、『お父さんは仕事しかしないね」って。

なので、将来的には本当に頼もしい味方になってくれるんです、子供たちが。

子供は本当によく見てくれているんです。なので10年後には自分自身の応援団がたくさんいる!みたいなことになりますよ。

確かに、子供が小さい頃の育児は達成感みたいなものがないんです。仕事のように区切りがあったり、評価されたり、褒められたりもないですし。

ですが、人生でその時にしか、自分にしか味わえない貴重な経験をしているわけで、その貴重な経験をしっかり楽しいでもらいたいです。

今苦労しているお母さんたちに、そんな風なことを伝えたいです。

【産後クライシスと産後鬱の違いについて】

司会:白吉)
ところで、『産後クライシス』と『産後鬱』の定義ってどのように違うんでしょうか?

桃子)
『産後クライシス』という言葉は学術的な言葉ではなくて、NHKが定めた言葉なんです。

研究というか、学術的には『産後鬱』の方が研究テーマになっていることが多いですよね。

はゔ)
ただ、産後鬱という言葉自体がお母さんたちには馴染みがなくて、やっぱりよく聞くのは『産後クライシス』ですよね。

桃子)
育児マンガで『産後クライシス』というテーマのものが多くて、それがInstagramでよく扱われているんです。皆さん、よくハッシュタグでも付けています。

【自称イクメンの勘違い夫と、改善策について】

城戸)
Instagramで「私の旦那が、『ミルクをあげて、オムツを変えて、買い物もしてる。俺ってイクメン!』って言ってるのを見て、腹が立つ」とお母さんたちが書き込んでいるのよく見かけます。

というのは、育児というのは色々なやり方があるし、自分の子に合う方法を探しながら試行錯誤して行うものなので、ただ作業をこなしているだけの人に育児をしているなんて言われるのが腹立たしいみたいなんです。

司会:白吉)
それは本当にその通りなんですよね。

例えば、離乳食だって、出来ている離乳食を赤ちゃんの口に入れてあげるのは誰でもできるんです。ただ、離乳食をあげるためにはアレルギーチェックの細かな献立決めからやらなければいけないし、それを気にしながら離乳食を作るのもとても大変だし、後片付けも大変なんです。

それなのに、出来上がった離乳食を赤ちゃんの口に入れて『俺は離乳食あげてるぜ、俺ってイクメン!』と言われたら、それは誰だって腹が立ちます。

家事に関しても同じで、『ゴミ捨て』をやってるという男性は多いんですけど、そのほとんどは『まとまったゴミを朝、ゴミ捨て場に持っていくだけ』の作業です。

『ゴミ捨て』で一番大変なのは、ゴミをまとめる作業です。

洗濯だって、洗濯機のボタンをポチッと押して『俺、洗濯やったぜ!』って言われるので、妻としてはめちゃくちゃ腹が立って当然なんです。

まずは、本当の作業量をきちんと理解してもらうことが重要なんです。それを僕は『名前のない家事をなくしましょう!』という言い方で説明しています。もちろん、『名前のない育児』もなくさなければダメですよね。

城戸)
それって、どのように改善すれば良いんでしょうか?その類の悩みって、かなり昔からあると思うのですが。

司会:白吉)
そうなんです。抜本的な解決策としては、やっぱり男性が一人でも家事・育児の全ての工程をできるようになることだと思います。そうすれば、名前のない家事・育児は無くなりますし、それらの苦労を理解することで日頃の感謝も増すんです。
そのなるために、僕は男性の育休取得を勧めているんです。

育休をとって、その期間内に数日間、少なくても3日間くらい、できれば1週間は完全に一人でワンオペ家事・育児を男性がやってみることが大事なんです。

1日だけだと、日頃のやるべき仕事の全容がが明らかにならないんですが、3日間あると生ゴミをまとめる作業は必ず1回はくるし、排水溝もヌメヌメしたりつまったりし始めるし、日常のやるべきことがおおよそ1通り見える気がするんです。

はゔ)
確かに、周囲の家庭の様子を見ていても、育休をしっかりとったことがある男性は、その後の家事や育児の作業の質がかなり高いと感じます。

育休期間中に一通りのことをしっかりやった経験があるので、自分で考えて育児と家事をすることができるんです。

仕事をしながらの育児や家事は、やっぱり『お手伝い』や『言われたことをする』というレベルにとどまっている気がします。

『お手伝い』という表現はとても微妙で、男性からすると『やってあげてる』という意識になるし、女性からすると『やってもらってるけど、自主的ではない』という意識にもなり、お互いのためにならないですよね。

司会:白吉)
実際、育休を取得したことのある男性は、その後の仕事においても、妻や子供が体調を崩したり、何か問題が発生した時にはきちんと有給なり休みなりを取って対応する、ということがデータとして実証されているんです。

例えば、育児や家事の実態をわかっている人からすれば「39度の熱を出した状態で育児なんてできるはずない」って分かるんですけど、経験したことがない男性からすると、「体調が悪くても、じっとしながら子供の様子を見てれば良いだけじゃん」みたいな気持ちがあるんです。

(質問4) 予防接種の是非について

予防接種

【予防接種の副作用について】

司会:白吉)
最後に、よく質問でいただくのですが、『赤ちゃんに打つ予防接種は全部受けさせた方がいいか』についてどう思いますか?

田中)
私の病院では、退院時に「小児科で予防接種のスケジュールを組んでもらって、必ず受けてください」って伝えています。

桃子)
私たちが小さい頃には、何件かの死亡事例などがあったり、そーゆうレアな事例がマスコミで大きく取り上げられたことで心配するママさんたちが増えてしまっていて、それを未だに引き継いでいるんだと思います。

私がNICUにいて、本当にちっちゃな子たちにもほぼ全ての子に定期接種の予防接種はしてましたし、危険性はほとんどないんだろうと思います。実際、私は定期接種に関しての死亡事例などは聞いたことがないし、NICUの子たちでも副作用で重症化した経験は一度もないので、副作用のリスクと接種することの予防効果を比較しても、やはり定期接種は受けることをお勧めします。

司会:白吉)
最近では子宮頸癌ワクチンの副作用について大きく報道されたり、あるいはインフルエンザ薬のタミフルの副作用が大きく報道されるなどして、薬に対する全体的な副作用が心配されるようになった影響を受けているんだと思うんです。

でも、今の赤ちゃんようの定期接種とそれらの副作用は全く別問題ということですよね。

【定期接種の安全性】

はゔ)
私も予防接種は受けることを勧めています。

特に、定期接種に関してはしっかりとしたエビデンス(科学的データ)があって、だからこそ定期接種になっているので是非受けてもらいたいと思います。

インフルエンザなどはやっぱりまだエビデンスが乏しいということで自己判断での摂取ということになっているので、定期接種の安全性は信じていいと思います。

この秋からロタワクチンがまた定期接種に加わりますが、ロタは本当に効果が大きくて、ロタワクチンを摂取しているお子さんは重症化する可能性が極めて低いです。

保育園などに通っているお子さんは是非、ロタは摂取することをお勧めします。

また、子宮頸癌のワクチンについてですが、日本ではマスコミが副作用を大きく報道してしまった影響で摂取する方が減ってしまったんですが、WHOではしっかりとしたエビデンスをもとに子宮頸がんワクチン摂取を推奨しているので、是非こちらも摂取してもらいたいと思います。

小児科の先生たちも子宮頸がんワクチンは摂取を強く勧めてますし、WHOも日本に対してもっと摂取者を増やすように勧告を出しているくらいなんです。

予防接種で防げる癌は子宮頸がんしかないので、是非受けて予防してもらいたいです。

【予防接種のルール改訂について】

2020年10月より、幼児の予防接種のルールが一部改定になりました。

一番大きな変更はロタワクチンが定期接種に加わり無料化されたことです。

その他、摂取間隔を一定期間空けなければいけないなど、詳細は下記のリンク先がとてもよくまとまっているので、是非参考にしてください。

予防接種参考記事はこちら

<情報>子宮頸がんワクチンについて

10歳以上の女性が接種対象者ですが、日本小児科学会/日本産科婦人科学会では11~14歳での優先的な接種を強く推奨しています。 同時に、この年齢でワクチン接種ができなかった15~45歳の女性に対する接種も推奨しています。 子宮頸がん発症年齢(20歳以上)では、子宮頸がん検診を並行して行うことも重要です。

【まとめ】

今回の座談会は以上になります。
知識や情報だけではない、看護師さんの率直な意見が少しは聞けたのではないでしょうか?

大切なご自身のお子さんのことですから、心配になったり神経質になってしまうのは当然のことだと思います。それでも、気にし過ぎても仕方ないことがあるのも事実で、それをきちんと理解した上でリラックスして子育てをすることもお子さんの精神安定にとって、あるいはお母さん自身の心身の安定のためにも大切なことです。

また、別の機会に違うお題で助産師さんの座談会を開催したいと思います。

キャッチアップ

『ママけん』とはコミュニティ「ママの社会科見学」の略で、『育児のために自分の生活や人生を諦めることなくママ自身が輝こう!』というスローガンをもとに発足しました。

このママけんMediaは『ママけん』の活動の1つです。

育児をしながら学ぶことって、もちろん初めは少し大変で難しいこともありますが意外と有意義で楽しいものです。

自分と子供のためになると思えば、集中力ややる気も湧いて充実度2倍!

コロナの影響もあり、ご近所でのママコミュニティが難しい現状ですが、社会のIT化によりオンラインでのコミュニティ形成が手軽にできるようになりました。

現在、代表である白吉は男性の育児参加促進や、家庭内での家事分担の公平化などを通して家庭円満な家族を増やすことで、生活の質と教育の質が上がり社会がより良くなることを目標に活動を行っています。

コミュニティ参加に関わらず、何かお困りなことがあればメッセージなどでも受け付けていますので、お気軽のご連絡ください。

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