出産後からとにかく頻回授乳
『頻回授乳』とは、1日に8回以上授乳をすることを言います。
母乳を増やす1番の方法は『頻回授乳』です!
出産直後は身体はボロボロでとても大変な時期ですが、赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけ飲ませてあげるよう心がけてみましょう。
授乳回数が多くて不安なママさんへ
授乳回数が多すぎて不安に思うママさんもいると思いますが、新生児の頃は胃が小さく一度に飲める量も少ないし母乳は消化しやすく、すぐにお腹が空いてしまいます。
そのため、赤ちゃんによっては1時間ほどで欲しがることもあったり1日に授乳回数が15回以上になる場合もあります。
授乳回数が少なくて不安なママさんへ
産まれたての赤ちゃんの多くは頻繁におっぱいを欲しがることは確かですが、中には眠りがちであまり欲しがらない赤ちゃんもいます。
もちろん、そんな時でもあまり不安にならず、そういう子に対しても3時間ごとにはそっと乳首をくわえてもらうようにしましょう。
頻回授乳が推奨されている理由
母乳をつくるホルモンであるプロラクチンは授乳をすることで分泌され、授乳後2時間ほどで低下してしまいます。
そのため、頻回に授乳をすることでプロラクチンを保つことが重要というわけです。
逆に授乳間隔を5時間以上あけてしまうとプロラクチンが低下してしまうと、脳が母乳作らなくて良いと勘違いしてしまい母乳の量が減ってしまうおそれがあります。
少しでも赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれることでプロラクチンが分泌するので、寝るのが大好きな赤ちゃんにも3時間に1回は協力してもらいましょう(笑)
プロラクチンとは
プロラクチンとは、下垂体前葉ホルモンの一つで、乳管への乳汁分泌作用と性腺抑制作用を持つホルモンです。同時に、卵巣機能を抑制する作用も併せ持ち無月経を導く働きをします。
vol.1『母乳はいつから出るの?』の記事でもプロラクチンの作用について触れているので、ぜひご一読ください。
母乳とミルクの併用について
よく育児書などに「授乳回数は3時間ごと1日8回でそれ以上になると母乳不足なのでミルクを足しましょう」と書いてあるものもあります。
頻繁に赤ちゃんがおっぱいを欲しがると母乳が足りているか不安になる時もあると思いますが、頻回授乳は母乳育児がうまくいっているサインです。
1日8回以上の授乳になるからという理由で、ミルクは足さなくても大丈夫ですよ。
最も大切なことはママの心身の健康
最後に、1番大切なことは頻回授乳に疲れたら勇気を持って少し休むことです。
ミルクを少し足しても母乳が止まることはないので安心してください。
無理はせず楽しく母乳育児をしましょうね!
次回予告『母乳を増やすには冷え対策と血行促進が重要』
次回は、母乳を増やすために大切なことは『体を冷やさないこと、血流をよくすること』という内容です。
具体的な対策法もいくつかご紹介するので、ぜひ読んでみてください。
総合病院のNICUで働き、現在は9ヶ月の息子の母をしている助産師momoです。
自分自身がママになってみて、助産師をしていた時には気づけなかったママの本当の大変さを痛感する毎日です。
助産師として働いていた時、ママたちに大丈夫だよと言っていたことも、いざ自分が子育てしてみると不安でたまらなくなることばかりでした。
この経験を元に『ママの社会科見学(ママけん)』を通して、「助産師としての知識・経験」と「ママとしての実体験」の両面から、会員様や読者のママさんにお役立ち情報を発信しています!
随時、ご質問などにも応じつつ、運営のサポーター&監修として活動していきますので、皆さんよろしくお願いします(*^^*)
助産師/保健師/看護師
アタッチメントベビーマッサージインストラクター
育児セラピスト2級

『ママけん』とはコミュニティ「ママの社会科見学」の略で、『育児のために自分の生活や人生を諦めることなくママ自身が輝こう!』というスローガンをもとに発足しました。
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