
母乳量を増やすためにはくわえ方も重要
母乳の量を増やすことと、赤ちゃんのくわえ方に関係があるの?と思う方もいるかもしれませんが、母乳を増やすためには赤ちゃんのくわえ方は大切です。
また母乳の量を増やすだけではなく、母乳育児をしていくうえで、おっぱいのくわえ方はとても重要になります。
そこで、今回は『赤ちゃんにおっぱいを深く加えてもらう』ためのやり方についてご紹介します。
おっぱいを深くくわえてもらうと良い理由
赤ちゃんに深くおっぱいをくわえてもらうことで赤ちゃんはしっかり母乳を飲むことができ乳首への良い刺激にもなり母乳分泌が増えます。
また乳頭の傷や痛みおっぱいトラブルの予防にもなります。母乳育児をやめてしまう大きな原因となるのが乳頭の傷、痛みです。これを予防する一番の方法は赤ちゃんに深くくわえてもらうことです。
逆に、おっぱいを浅く吸われてしまうと、赤ちゃんは上手に母乳が飲むことができず、母乳のつくられる量が減ったり、おっぱいトラブルにつながったり、赤ちゃんの体重の増えが悪くなったりするおそれもあります。
そのため、母乳量を増やすためにも、おっぱいトラブルを予防するためにも、赤ちゃんの体重を増やすためにも、深くくわえてもらうことはとても重要です
具体的な吸わせ方の手順
以下の手順が良いとされているので、ぜひ参考にしてみてください。
①ママも赤ちゃんもリラックスする
②赤ちゃんのお臍とママのお臍がくっつくイメージで抱っこする
③授乳クッションなどを使用し、赤ちゃんの口とママの乳頭の高さをあわせる
④赤ちゃんの背中から頭をしっかり支える
(赤ちゃんの頭は少し後ろに傾ける)
⑤おっぱいの付け根あたりを手で支える
(ブラジャーのワイヤーあたりを支えるイメージ、乳輪の方には手は触れないように)
⑥乳頭の先が赤ちゃんの鼻の方を向くようにかまえる
⑦赤ちゃんのお口をちょんちょんと乳頭で刺激する
⑧赤ちゃんが大きくお口を開いたら、赤ちゃんの上あごを目指すように、お口の舌の上に乳頭を入れる
この時、乳輪が隠れるくらい深くお口に含ませる
また赤ちゃんの下顎が乳房に触れるようにし、鼻は乳房に埋もれないようにする
上手に深くくわえていないサインに気付いてあげよう!

赤ちゃんが上手に深くくわえられていない場合、以下のようなサインがあります。
ひとつでもサインがみられたら、必ずくわえ直すようにしましょう。
・乳頭が痛い
・授乳後もおっぱいの張りが解消しない
・お口が大きく開かない
・赤ちゃんの唇が巻き込まれている
・吸啜(吸うリズム)が早い
・ちゅぱちゅぱ音がする
まとめ
今回は、授乳の具体的な方法を紹介しました。
授乳は赤ちゃんもママもリラックスして、ママに痛みなく母乳をのめていれば、細かいやり方は気にしなくても大丈夫です。
ただ、痛みがあったり、上手に飲めていないサインがひとつでもあるときは、何度もくわえ直してママと赤ちゃんにとって最適な授乳のやり方を探してみてくださいね。
総合病院のNICUで働き、現在は9ヶ月の息子の母をしている助産師momoです。
自分自身がママになってみて、助産師をしていた時には気づけなかったママの本当の大変さを痛感する毎日です。
助産師として働いていた時、ママたちに大丈夫だよと言っていたことも、いざ自分が子育てしてみると不安でたまらなくなることばかりでした。
この経験を元に『ママの社会科見学(ママけん)』を通して、「助産師としての知識・経験」と「ママとしての実体験」の両面から、会員様や読者のママさんにお役立ち情報を発信しています!
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助産師/保健師/看護師
アタッチメントベビーマッサージインストラクター
育児セラピスト2級

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