
momo
こんにちは、助産師momoです。
今回は『母乳を増やすために1度の授乳でおっぱいにたまっている母乳を全て飲み切ってもらう!』という内容です。
母乳のつくられ方とも関係してくるので、母乳のつくられ方とあわせて解説していきますね。
赤ちゃんが飲む量と母乳のつくられ方の関係

母乳がどのようにつくられているか、知っていますか?
出産直後から産後10日ごろまでは、赤ちゃんに吸われれば吸われるほど、刺激を与えれば与えるほど、母乳はつくられます。
そのためこの時期はとにかく頻回授乳が重要になります。
そして産後10日以降は、母乳は赤ちゃんが飲んだ量だけ、搾乳でとりのぞかれた量だけ、次の授乳の時につくられるようになります。
そのため産後10日ごろからは、より多く母乳をつくるために、1度の授乳でしっかり母乳を飲んでもらい、おっぱいを空にして、次の授乳の時までに母乳がたくさんつくられるようにしていく必要があります。
母乳を増やすための1回の授乳時間
病院で5分授乳をしたら、もう片方のおっぱいにいく、と指導されているところもあると思います。これは、乳首が痛くならないようにするためだとおもいます。
しかし、授乳に慣れていない赤ちゃんは母乳を5分で飲みきることはできません。
(慣れてくると5分~10分で飲んでしまうこともあります)
授乳時間を制限してしまうと母乳がおっぱいに残った状態がおおくなり、おっぱいが空になりません。
そうすると、脳がもう母乳必要ないのかな、と勘違いしてしまい、母乳がつくられる量が減っていってしまいます。
そのため、授乳は時間制限なく赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげて欲しいです。
基本は赤ちゃんが満足して自ら口を離すまで吸わせてあげましょう。
ただし、乳首に痛みがあったり過度な疲労状態のときは無理はせず授乳時間を10~20分くらいに留めておいてくださいね。
授乳は両方のおっぱいをバランス良く!
両方のおっぱいを吸ってもらうことも大切です。
片方のおっぱいで終えてしまうと、もう片方のおっぱいから母乳が取り去られないため、飲まれていないほうのおっぱいの母乳がつくられなくなってしまいます。
赤ちゃんが疲れてしまい、片方のおっぱいを飲むだけで終わってしまう場合は、飲んでもらっていない方のおっぱいはなるべく搾乳をしておきましょう。
赤ちゃんが上手に吸えないときには搾乳もオススメ
赤ちゃんが上手におっぱいを飲めなくて、なかなか母乳育児が軌道に乗らないときには、搾乳がオススメです。
搾乳をして、母乳をしっかりおっぱいから取り去れば、母乳量は増やすことが出来ます。
赤ちゃんに上手におっぱいを飲んでもらえなくて、搾乳もしていないと、母乳の量は減ってしまうので、気を付けましょう。
搾乳をしたら、その母乳はぜひ赤ちゃんに飲ませてあげてくださいね。
まとめ
今回は母乳のつくられ方から、母乳量を増やす方法を紹介しました。
母乳の量を増やすためには、母乳を飲みきってもらって、おっぱいを空にしていくことが大切です。
授乳時間を制限せず、赤ちゃんにしっかり母乳を飲みきってもらいましょう。
総合病院のNICUで働き、現在は9ヶ月の息子の母をしている助産師momoです。
自分自身がママになってみて、助産師をしていた時には気づけなかったママの本当の大変さを痛感する毎日です。
助産師として働いていた時、ママたちに大丈夫だよと言っていたことも、いざ自分が子育てしてみると不安でたまらなくなることばかりでした。
この経験を元に『ママの社会科見学(ママけん)』を通して、「助産師としての知識・経験」と「ママとしての実体験」の両面から、会員様や読者のママさんにお役立ち情報を発信しています!
随時、ご質問などにも応じつつ、運営のサポーター&監修として活動していきますので、皆さんよろしくお願いします(*^^*)
助産師/保健師/看護師
アタッチメントベビーマッサージインストラクター
育児セラピスト2級

『ママけん』とはコミュニティ「ママの社会科見学」の略で、『育児のために自分の生活や人生を諦めることなくママ自身が輝こう!』というスローガンをもとに発足しました。
このママけんMediaは『ママけん』の活動の1つです。
育児をしながら学ぶことって、もちろん初めは少し大変で難しいこともありますが意外と有意義で楽しいものです。
自分と子供のためになると思えば、集中力ややる気も湧いて充実度2倍!
コロナの影響もあり、ご近所でのママコミュニティが難しい現状ですが、社会のIT化によりオンラインでのコミュニティ形成が手軽にできるようになりました。
現在、代表である白吉は男性の育児参加促進や、家庭内での家事分担の公平化などを通して家庭円満な家族を増やすことで、生活の質と教育の質が上がり社会がより良くなることを目標に活動を行っています。
コミュニティ参加に関わらず、何かお困りなことがあればメッセージなどでも受け付けていますので、お気軽のご連絡ください。