【助産師監修:授乳法まとめ】助産師がおすすめする母乳を増やす授乳法10を一挙公開

【母乳を増やす授乳法①】出産後30分以内におっぱいを吸ってもらう

今回は『助産師がおすすめする母乳を増やす授乳法10』の第1回目として、『出産後30分以内におっぱいを吸ってもらう』という内容です。

新生児

WHO/UNISEFも推奨している!

WHO/UNISEFの母乳育児のための10ヶ条では出産後30分以内に母乳を飲ませることを推奨しています。

WHO/UNISEFとはWHO(世界保健機構)とユニセフの共同プログラムのことです。

インターネットの普及によって情報が溢れている現在、どの情報が正しいのか判断することはとても難しいため、世界的な公的機関が指標を出してくれることは、ママさんにとってはやはりとても安心感があって助かりますね。

『プロラクチン』を意識しよう

母乳をつくるホルモンのプロラクチン は出産直後が1番分泌されていて、出産後2時間くらい経つと徐々に低下していきます。

プロラクチンとは

プロラクチンとは、下垂体前葉ホルモンの一つで、乳管への乳汁分泌作用と性腺抑制作用を持つホルモンです。

分娩後、乳児の母乳吸引刺激によりプロラクチンの分泌量が増加することによって乳汁産生が増加します。同時に、卵巣機能を抑制する作用も併せ持ち無月経を導く働きをします。
女性の身体って本当によくできていますね。

授乳しなければ産後1週間で妊娠する前のホルモンの量になってしまうことが分かっています。

プロラクチンはおっぱいを吸ってもらうことによって分泌されるので、出産後早期に授乳をすることでプロラクチンを分泌させ母乳分泌を促すことは母乳育児を軌道にのせるうえでとても重要です。

なぜ出産後30分以内なの?

『出産後早期に!』と書きましたが、なぜ出産後30分以内が良いかというと出産後30分以内は赤ちゃんがしっかり覚醒している時間なんです。

出産直後に寝てしまう赤ちゃんはいないということですね。

その後出産から1~2時間くらいしたら赤ちゃんは深い眠りに入っていきます

赤ちゃんがしっかり覚醒している時に授乳をすることで、赤ちゃんはママの体温やにおい、おっぱいの味など五感が刺激され、その記憶が母乳育児の第一歩となります。

また、出産後30分以内に授乳をしたママはしなかったママに比べて授乳期間が長い、という報告もあります。

最近の病院では出産直後に胸に赤ちゃんをのせてくれる病院が多いですよね。

その時に少しおっぱいを吸ってもらえるといいですね。

ただ、これは赤ちゃんとママの状態が安定している場合のみです。

赤ちゃんかママ、どちらかの状態が良くなかったり疲れている時は処置や休息を優先させましょう。

もちろん、出産する病院によって対応が異なるので、その点は担当の先生に相談してみてください。

【母乳を増やす授乳法②】出産後からとにかく頻回授乳

『頻回授乳』とは、1日に8回以上授乳をすることを言います。

母乳を増やす1番の方法は『頻回授乳』です!

出産直後は身体はボロボロでとても大変な時期ですが、赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけ飲ませてあげるよう心がけてみましょう。

授乳

授乳回数が多くて不安なママさんへ

授乳回数が多すぎて不安に思うママさんもいると思いますが、新生児の頃は胃が小さく一度に飲める量も少ないし母乳は消化しやすく、すぐにお腹が空いてしまいます。

そのため、赤ちゃんによっては1時間ほどで欲しがることもあったり1日に授乳回数が15回以上になる場合もあります。

授乳回数が少なくて不安なママさんへ

産まれたての赤ちゃんの多くは頻繁におっぱいを欲しがることは確かですが、中には眠りがちであまり欲しがらない赤ちゃんもいます

もちろん、そんな時でもあまり不安にならず、そういう子に対しても3時間ごとにはそっと乳首をくわえてもらうようにしましょう。

頻回授乳が推奨されている理由

母乳をつくるホルモンであるプロラクチンは授乳をすることで分泌され、授乳後2時間ほどで低下してしまいます

そのため、頻回に授乳をすることでプロラクチンを保つことが重要というわけです。

逆に授乳間隔を5時間以上あけてしまうとプロラクチンが低下してしまうと、脳が母乳作らなくて良いと勘違いしてしまい母乳の量が減ってしまうおそれがあります。

少しでも赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれることでプロラクチンが分泌するので、寝るのが大好きな赤ちゃんにも3時間に1回は協力してもらいましょう(笑)

母乳とミルクの併用について

育児書などに「授乳回数は3時間ごと1日8回でそれ以上になると母乳不足なのでミルクを足しましょう」と書いてあるものもあります。

頻繁に赤ちゃんがおっぱいを欲しがると母乳が足りているか不安になる時もあると思いますが、頻回授乳は母乳育児がうまくいっているサインです。

1日8回以上の授乳になるからという理由で、ミルクは足さなくても大丈夫ですよ。

最も大切なことはママの心身の健康

最後に、1番大切なことは頻回授乳に疲れたら勇気を持って少し休むことです。

ミルクを少し足しても母乳が止まることはないので安心してください。

無理はせず楽しく母乳育児をしましょうね!

【母乳を増やす授乳法③】母乳は血液!身体を温め母乳を増やそう

母乳っていったい何からできているのでしょうか?そうです、血液からできているんです。

血液が母乳になっていることを考えると、血行を良好に保つことの重要性がわかると思います。

赤ちゃんお迎え

母乳は血液からできている

聞いたことがあるかと思いますが、母乳は血液からできています

もう少し厳密に言うと、乳房の毛細血管の血液がもとになって母乳がつくられています。

そのため、身体が冷えて血流が悪いと母乳がつくられにくくなります

しかし、出産後1ヶ月は湯船につかれないので身体が冷えてしまいがちです。

湯船にもつかれない、薬も飲めない・・ただでさえ辛い状況下で踏んだり蹴ったりですよね。

そこで、出産後でも簡単に身体を温めることができる方法をお伝えします。

身体を温める方法

身体を温める食べ物をとる

根菜類やしょうががオススメです。

私自身、産後2ヶ月くらいは毎日のように豚汁を食べていました。

あとは、飲みものもなるべく温かいものにしましょう。

これから暑くなるので冷たいものを求めてしまいますが少し気をつけてみてください。

足湯

温かめのお湯にリラックスして足をつけましょう。1ヶ月健診後、入浴がOKになったら入浴がオススメです。

靴下をはく

足から身体は冷えやすいです。

サンダルを履く季節になりますがなるべく靴下をはくようにしましょう。

首肩鎖骨周りを温めるマッサージをする

首肩鎖骨周りには重要な筋肉やリンパがあります。

ここの筋肉をほぐしリンパを流すことで母乳の出はよくなります。

旦那さんにマッサージしてもらったりホットタオルなどをおいて温めてみてください。

まとめ『母乳は血液です』

しつこいですが、大事なことなのでもう一度言いました。

母乳は血液からできているので、身体を温め、血流をよくすることで母乳の出はよくなります

このことをいつでも頭の片隅に置きながら、日常の中で少しずつ出来ることからやってみてください。

【母乳を増やす授乳法④】水分をたくさんとって母乳を増やそう

先ほどもお伝えしたように、母乳は血液からできています。

そのため、血液の元になる水分を十分に補給することがとても重要です。

水分補給

母乳の成分はほとんどが水分

母乳をあげていると、喉が渇くなあと感じる方が多いと思います。

実際、母乳の87.5%が水分です。

母乳の成分のほとんどが水分なので、母乳の量を増やすためには、ママが水分をたくさんとることが重要になります!

授乳で失われる水分量

母乳の8割以上が水分のため、赤ちゃんは母乳を飲めば1日に必要な水分を摂取することができます。しかし、ママにとってはそれだけ身体から水分をとられてしまっているということになります。

赤ちゃんは生後1ヶ月くらいで1日に600~800mlほど(個人差あり)母乳を飲むようになります。赤ちゃんが飲む分、ママは頑張って水分をとる必要があります。

水分補給の量と飲みもの〜カフェインは平気?

ママが飲む水分の量の目安は最低でも1日1.5L

目標は2L以上です!

一部の情報誌や本などではカフェインは絶対に良くないと書いてあるものも見られますが、絶対に厳禁ということではなく、妊娠中から多くの制限で溜まっていたストレスをホッと一息つくための1日1杯くらいのコーヒーなら問題ありません

ただし、飲み過ぎは避けるべきなのでなるべくノンカフェインのものを選びましょう。

水分のとり方の工夫

飲みものだけで2Lは厳しいと思う方はごはんに汁物を食べるようにするといいと思います。

また、こまめに水分をとれるようにするために、授乳前後、食事前後に必ずコップ一杯、朝起きた時、夜寝る前にもコップ一杯、と生活のリズムに合わせて水分をとるようにするのもオススメです。

水分をとりすぎると体調が悪くなるという方はご自身の体調に合わせた量を飲むようにしてくださいね。

無理は禁物です。

まとめ

母乳の成分のほとんどが水分のため、母乳育児をするうえで水分摂取はとても大切です。

水分を十分にとらずに母乳を頑張ってあげているとママが水分不足になってしまい、体調も悪くなるし母乳もつくられにくくなってしまいます。

母乳量を増やしたい方はぜひ意識して水分をとってみてください。

【母乳を増やす授乳法⑤】母乳育児中にダイエットはしないで!授乳中の食事について

妊娠中はどうしても体重が増加しやすく、出産直後から体型管理を行いたい気持ちになる方も多いと思います。

しかし、少し待って頂きたいと思います。以下の記事を読んで、徐々に整えて行きましょう!

ダイエット

出産後、体重と体型が気になってもダイエットは我慢!


妊娠して体重が増え、出産してもすぐには体重は戻らないので『ダイエットしよう!』と思う方もいるかもしれませんが母乳を出すためにはダイエットは我慢です。

助産師がおすすめする母乳を増やす授乳法の3つ目で、母乳はママの血液からできているというお話をしましたが、血液のもとになる食事は母乳を増やすためにとても大切になります。

ママがしっかり栄養を摂らないと、母乳もつくられにくくなってしまいます。

妊娠前の体型を取り戻したい気持ちはよく分かりますが、母乳育児をしたい場合は授乳中のダイエットは我慢しましょう。

授乳中はふたり分食べる必要があるの?

母乳はママの血液からできているのだから、摂取しなければいけない栄養やカロリーもふたり分必要ですか?
こんな相談をされることがあります。

戦時中などは食べ物が貴重で栄養をとるのが難しかったため、授乳中のママが栄養をとれるようにするために、赤ちゃんとふたり分食べなさい、と言われていました。

しかし、現在は栄養の良い食事ばかりのため、ふたり分食べる必要はありません
逆に、栄養の摂りすぎはおっぱいトラブルにつながってしまうおそれもあるので気をつけましょう。

授乳中に必要なカロリーは?

授乳中の食事は普段のカロリーの+350kcalです。

女性の普段の日常生活で1日に必要な摂取カロリーは約2000kcalなので授乳期は約2350kcalを1日に摂取することになります。

ご飯のお茶碗普通盛りで約150kcal、ちょっとしたおやつで約200kcalあります。

子育てしているとママの食事やおやつは後回しになってしまいがちですが、お腹が空いたらちょこちょこ食べて、+350kcal食べられるように頑張りましょう!

授乳中におすすめのメニューは?

繰り返しになりますが、母乳は血液からつくられているため、ママの血液のもとになる食事はとても大切です。

母乳を増やすためには、栄養バランスの良い、和食を中心とした食事をとりましょう。

特に根菜類たっぷりの煮物や豚汁は身体を温める効果もあるのでオススメです。

育児中は赤ちゃんのお世話でママのごはんの時間がとれないかもしれませんが、1日3食は頑張って食事の時間をとれるようにしましょう。

ごはんを作るのも大変だと思いますが、大きい鍋に煮物や豚汁をつくっておいたり、お惣菜やお弁当を買ってきたり楽もしてくださいね。

授乳中に気を付ける食べ物は?

授乳中は基本的に食事に制限はありません

ママが何を食べても、母乳の成分は変わらないと言われています。乳腺炎などのおっぱいトラブルも食べ物が原因ではなりません。

ただ、糖分の多いもの(スイーツ系)は身体を冷やしてしまうので母乳を増やしたい場合は気をつけましょう

まとめ

今回は産後・授乳中の食事について書きました。

妊娠前の体型、体重に戻したいと思うかもしれませんが授乳中のダイエットは我慢です。


また、子育て中は慣れない赤ちゃんのお世話と寝不足で食事のことを後回しにしてしまいがちですが、母乳を増やすためにはバランス良く3食頑張って食べましょう。

子育ては体力勝負!栄養をしっかりとって、母乳を増やすと同時にママもバテない身体をつくっていきましょう。

【母乳を増やす授乳法⑥】赤ちゃんに乳首を深くくわえてもらう

おっぱいを飲む赤ちゃん

母乳量を増やすためにはくわえ方も重要

母乳の量を増やすことと、赤ちゃんのくわえ方に関係があるの?と思う方もいるかもしれませんが、母乳を増やすためには赤ちゃんのくわえ方は大切です。

また母乳の量を増やすだけではなく、母乳育児をしていくうえで、おっぱいのくわえ方はとても重要になります。

そこで、今回は『赤ちゃんにおっぱいを深く加えてもらう』ためのやり方についてご紹介します。

おっぱいを深くくわえてもらうと良い理由

赤ちゃんに深くおっぱいをくわえてもらうことで赤ちゃんはしっかり母乳を飲むことができ乳首への良い刺激にもなり母乳分泌が増えます

また乳頭の傷や痛みおっぱいトラブルの予防にもなります。母乳育児をやめてしまう大きな原因となるのが乳頭の傷、痛みです。これを予防する一番の方法は赤ちゃんに深くくわえてもらうことです。

逆に、おっぱいを浅く吸われてしまうと、赤ちゃんは上手に母乳が飲むことができず、母乳のつくられる量が減ったり、おっぱいトラブルにつながったり、赤ちゃんの体重の増えが悪くなったりするおそれもあります。

そのため、母乳量を増やすためにも、おっぱいトラブルを予防するためにも、赤ちゃんの体重を増やすためにも、深くくわえてもらうことはとても重要です

具体的な吸わせ方の手順

以下の手順が良いとされているので、ぜひ参考にしてみてください。

①ママも赤ちゃんもリラックスする

②赤ちゃんのお臍とママのお臍がくっつくイメージで抱っこする

③授乳クッションなどを使用し、赤ちゃんの口とママの乳頭の高さをあわせる

④赤ちゃんの背中から頭をしっかり支える

(赤ちゃんの頭は少し後ろに傾ける)

⑤おっぱいの付け根あたりを手で支える

(ブラジャーのワイヤーあたりを支えるイメージ、乳輪の方には手は触れないように)

⑥乳頭の先が赤ちゃんの鼻の方を向くようにかまえる

⑦赤ちゃんのお口をちょんちょんと乳頭で刺激する

⑧赤ちゃんが大きくお口を開いたら、赤ちゃんの上あごを目指すように、お口の舌の上に乳頭を入れる

この時、乳輪が隠れるくらい深くお口に含ませる

また赤ちゃんの下顎が乳房に触れるようにし、鼻は乳房に埋もれないようにする

上手に深くくわえていないサインに気付いてあげよう!

赤ちゃんが上手に深くくわえられていない場合、以下のようなサインがあります。

ひとつでもサインがみられたら、必ずくわえ直すようにしましょう。

・乳頭が痛い

・授乳後もおっぱいの張りが解消しない

・お口が大きく開かない

・赤ちゃんの唇が巻き込まれている

・吸啜(吸うリズム)が早い

・ちゅぱちゅぱ音がする

まとめ

今回は、授乳の具体的な方法を紹介しました。

授乳は赤ちゃんもママもリラックスして、ママに痛みなく母乳をのめていれば、細かいやり方は気にしなくても大丈夫です。

ただ、痛みがあったり、上手に飲めていないサインがひとつでもあるときは、何度もくわえ直してママと赤ちゃんにとって最適な授乳のやり方を探してみてくださいね。

【母乳を増やす授乳法⑦】一度の授乳でしっかり飲み切ってもらおう!

赤ちゃんが飲む量と母乳のつくられ方の関係

母乳がどのようにつくられているか、知っていますか?

出産直後から産後10日ごろまでは、赤ちゃんに吸われれば吸われるほど、刺激を与えれば与えるほど、母乳はつくられます

そのためこの時期はとにかく頻回授乳が重要になります。

そして産後10日以降は、母乳は赤ちゃんが飲んだ量だけ、搾乳でとりのぞかれた量だけ、次の授乳の時につくられるようになります。

そのため産後10日ごろからは、より多く母乳をつくるために、1度の授乳でしっかり母乳を飲んでもらい、おっぱいを空にして、次の授乳の時までに母乳がたくさんつくられるようにしていく必要があります。

母乳を増やすための1回の授乳時間

病院で5分授乳をしたら、もう片方のおっぱいにいく、と指導されているところもあると思います。これは、乳首が痛くならないようにするためだとおもいます。

しかし、授乳に慣れていない赤ちゃんは母乳を5分で飲みきることはできません。

(慣れてくると5分~10分で飲んでしまうこともあります)

授乳時間を制限してしまうと母乳がおっぱいに残った状態がおおくなり、おっぱいが空になりません。

そうすると、脳がもう母乳必要ないのかな、と勘違いしてしまい、母乳がつくられる量が減っていってしまいます。

そのため、授乳は時間制限なく赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげて欲しいです。

基本は赤ちゃんが満足して自ら口を離すまで吸わせてあげましょう

ただし、乳首に痛みがあったり過度な疲労状態のときは無理はせず授乳時間を10~20分くらいに留めておいてくださいね。

授乳は両方のおっぱいをバランス良く!

両方のおっぱいを吸ってもらうことも大切です。

片方のおっぱいで終えてしまうと、もう片方のおっぱいから母乳が取り去られないため、飲まれていないほうのおっぱいの母乳がつくられなくなってしまいます。

赤ちゃんが疲れてしまい、片方のおっぱいを飲むだけで終わってしまう場合は、飲んでもらっていない方のおっぱいはなるべく搾乳をしておきましょう。

赤ちゃんが上手に吸えないときには搾乳もオススメ

赤ちゃんが上手におっぱいを飲めなくて、なかなか母乳育児が軌道に乗らないときには、搾乳がオススメです。

搾乳をして、母乳をしっかりおっぱいから取り去れば、母乳量は増やすことが出来ます。

赤ちゃんに上手におっぱいを飲んでもらえなくて、搾乳もしていないと、母乳の量は減ってしまうので、気を付けましょう。

搾乳をしたら、その母乳はぜひ赤ちゃんに飲ませてあげてくださいね。

まとめ

今回は母乳のつくられ方から、母乳量を増やす方法を紹介しました。

母乳の量を増やすためには、母乳を飲みきってもらって、おっぱいを空にしていくことが大切です。

授乳時間を制限せず、赤ちゃんにしっかり母乳を飲みきってもらいましょう。

【母乳を増やす授乳法⑧】むやみにミルクや糖水を足さない

健康な赤ちゃんがきちんと適切な支援を受けられている場合、母乳以外のものの補足が必要になることはまれと言われています。

きちんと授乳できているか心配になる気持ちもよく分かりますが、むやみにミルクなどを追加で与えてしまうことで作られる母乳量が減ってしまうことがあります。

ミルクを飲む赤ちゃん

母乳が減る仕組み


ミルクや糖水を足してしまうことで赤ちゃんの哺乳欲は減る

授乳回数が減る

一度に飲める母乳の量も減る

母乳のつくられる量が減る

このようなことにならないためにも、むやみにミルクを足すのは控えましょう

また、しっかりおっぱいを飲んでもらえないことでおっぱいは張ってしまい赤ちゃんは余計に飲みづらくなってしまいます。

入院中からミルクや糖水は足さずなるべく頻回授乳をすることをオススメします。

もしミルクを足して3時間以上授乳間隔が空いてしまう場合はミルクは必要ないかもしれません。

ミルクを足す必要がある場合

これまで説明してきた内容は、おおよそ正常に母乳が出ているママさんの話で、ミルクを足す必要がある場合もあります。

①低出生体重児
②早産児先天的な病気がある児
③低血糖
④体重減少が大きい

などの場合です。

これらの場合には、まず出産した産婦人科で指導されるはずですし、体重減少が大きい場合には小児科の先生に相談しましょう。

判断が難しい病院による授乳方指導

また病院によっても母乳の考え方や方針は異なります。

これまで繰り返しお伝えしてきた通り、授乳の方法に『絶対にこれが正しい!』という答えはありません。

そのため、医学的な見地に加えてこれまでの経験則や研究によってミルクを加えた方が良いという判断をされる病院も少なくありません。

その際には、ミルクを足す必要があるのか母乳だけでいけそうなのか入院中にスタッフと相談しながらすすめていってくださいね。

最も優先すべきは、母子の体調ですのでその点をお忘れなく!

【母乳を増やす授乳法⑨】乳首が痛い時は無理しないこと

生活

乳首の痛みで母乳量が減ってしまう

オキシトシン(幸せホルモン)は射乳をおこさせる母乳育児に重要なホルモンです

しかし

乳首の痛みなどのストレスがあるとオキシトシンの血中濃度は下がり射乳反射が弱くなります

射入反射とは

赤ちゃんに乳首を吸われると脳からオキシトシンというホルモンが分泌され、乳腺周囲の筋肉を収縮し母乳が押し出される反射のこと

射乳反射が弱くなることで母乳分泌が抑制されてしまい母乳の量が減ってしまいます

実際に乳首に炎症が起きていて痛みがある方は刺激やマッサージをしても母乳が湧いてくるまでに時間がかかる方が多いです。

母乳育児を楽しむために

そしてなにより乳首の痛みは母乳育児をやめたくなる最大の要因です

乳首が痛いまま無理をして授乳をするとストレスからホルモンの分泌も抑制されてしまうしママの母乳育児への気持ちが折れてしまいます

わたしも乳首の痛みは経験しましたが想像以上の痛みでした

授乳の度に歯を食いしばっていました授乳が楽しい、幸せだと思えませんでした

なので、ミルクに頼りながら少しずつ乳首のコンディションを整え乳首の痛みがなくなる頃ようやく完母にすることができました

乳首の痛みに耐え完母にできる人も沢山いますがわたし個人的にはなるべく痛みなどストレスは少なく母乳育児を楽しんで欲しいとおもいます

なので乳首の痛い時はミルクに頼ったり授乳時間を左右各10分までにしたりしてもいいと思います。

トラブルを予防しながら自分なりの母乳育児を

とにかく無理をせず乳首の痛みが悪化しないよう少しでも痛みがとれるようにすることが大切です

ただし、ミルクをあげて授乳間隔が空いてしまう時や授乳時間を制限した時には搾乳をすることをオススメします

乳頭のトラブルは吸い方や抱き方で予防できると言われています

出産してママも赤ちゃんも授乳ははじめてなので上手くいかないこともあると思いますが入院中に授乳の仕方を教えてもらい乳首のトラブルにならないよう予防できるといいですね。

【母乳を増やす授乳法⑩】ストレスをためないこと

ラブ

睡眠時間を確保する

母乳育児をするために個人的には睡眠時間の確保が1番大切なように思います

母乳育児にストレスと睡眠不足は大敵です!

前回の乳首の痛みとかぶりますが痛みや不安、疲労などのストレスによりオキシトシンの血中濃度は下がり射乳反射が弱くなります

射入反射とは

赤ちゃんに乳首を吸われると脳からオキシトシンというホルモンが分泌され、乳腺周囲の筋肉を収縮し母乳が押し出される反射のこと

射乳反射が弱くなることで母乳分泌が抑制されてしまい母乳の量が減ってしまいます

※オキシトシン(幸せホルモン)は射乳をおこさせる母乳育児に重要なホルモンです

産後のストレスを軽減することは母乳育児の継続をするためにとても重要になります

しかしストレスを溜めないってとても難しいことですよね

特に産後は慣れない育児と命を守らないといけない母親としての責任に常に気が張ってしまいなかなか休めないと思います

なのでせめて睡眠時間は確保しましょう。

睡眠不足解消で育児をより楽しむ

昼夜問わず赤ちゃんが寝たら自分も寝る

家事はやらずとにかく寝る

パパにお仕事帰りお弁当だけ買ってきてもらいましょう

お洗濯は週末パパにコインランドリーに行ってもらえば大丈夫

睡眠時間をとるだけで気分も変わりスッキリすると思います

母乳も寝ている間につくられて起きてみるといつもよりおっぱいが張っていることもよくあります

子育て期は赤ちゃんを何より優先しがちですがママの健康が1番大切です

ついつい母親なると忘れがちですが自分のことも大切にしましょうね。

まとめ

以上、助産師という立場で10個のおすすめポイントを挙げました。

文中でも書きましたが、お母さんもお子さんも個性があり、「絶対にこれが正しい」という正解はありません。

母子ともに快適にしっかりと授乳ができていればそれが正解だと思います。

授乳については、助産師3名と看護師さんで授乳などについて討論した助産師トークイベントの記事でも触れているのでぜひ、ご覧ください。

キャッチアップ

『ママけん』とはコミュニティ「ママの社会科見学」の略で、『育児のために自分の生活や人生を諦めることなくママ自身が輝こう!』というスローガンをもとに発足しました。

このママけんMediaは『ママけん』の活動の1つです。

育児をしながら学ぶことって、もちろん初めは少し大変で難しいこともありますが意外と有意義で楽しいものです。

自分と子供のためになると思えば、集中力ややる気も湧いて充実度2倍!

コロナの影響もあり、ご近所でのママコミュニティが難しい現状ですが、社会のIT化によりオンラインでのコミュニティ形成が手軽にできるようになりました。

現在、代表である白吉は男性の育児参加促進や、家庭内での家事分担の公平化などを通して家庭円満な家族を増やすことで、生活の質と教育の質が上がり社会がより良くなることを目標に活動を行っています。

コミュニティ参加に関わらず、何かお困りなことがあればメッセージなどでも受け付けていますので、お気軽のご連絡ください。

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