「旦那さんが帰ってくるまでに家事が終わらない。私ってダメな奥さんかも…」
「子供にすぐ怒鳴ってしまって、そのたびに自己嫌悪におちいってしまう…」
こんなふうに思い悩んだことはありませんか?
私はシングルマザー歴13年の万記(まっきー)と申します。
23歳で結婚し、24歳で出産しましたが、妊娠中から夫が不倫をするという憂き目にあい、子供が生後10ヶ月の時に離婚しました。
3年ほど前まではうつ状態で、ネガティブの塊だったのですが、今は自分のことを愛せるようになり、多くの友人ができました。
「私は今からでも、もっともっと良くなることができる!」と、未来に希望を持つことすらできるようになったのです。
今回は、ある体験を通して知った「ママの自己肯定感の大切さ」や、「自己肯定感を高める方法」についてお伝えしていきたいと思います。
自己肯定感が芽生えたきっかけ
生きる理由は「子供を生かす責任」だけだった。

みんな普通に結婚して家族ができて幸せになっているのに、どうして私には「普通」のことができないんだろう…?
私は「人並み」のことすら、ろくにできないダメな母親なんだ…
こんな母親に育てられるなんて、子供にも良いはずがない…。
当時、私の自己肯定感はどん底で、生きる理由といえば「子供を生かす責任」だけ。精神安定剤と睡眠導入剤なしでは生きられない状態が10年も続きました。
当然、吐き出す言葉も常にネガティブだったので、聞いていた子供は辛かっただろうと、今になって思います。
ところが、ある人との出会いがきっかけで、長年抜け出せなかったうつ状態が急に好転したのです。
「必要、魅力的、素敵」と言われて。
当時かかりつけだった精神科医は、過食気味で体重が70キロに迫っていた私に運動を勧めました。
そこで、以前からshakiraというアーティストが好きで、彼女が踊るベリーダンスに憧れていたことから、ベリーダンスを習おうと考えたのです。
しかし、ベリーダンスといえば、ウエストのくびれた美しいダンサーが、露出が多くきらびやかな衣装を着て、しなやかに舞い踊るイメージ。
そんなところに、こんなブタのような私が行って大丈夫か…?と悩みました。
しかし「自分を変えたい」という思いが競り勝ち、1週間悩み抜いてやっと、体験申し込み用電話番号の通話ボタンを押すことができたのでした。
「まっきーのお肉はね、踊りに必要なんだよ。ベリーダンスはお肉がプルっとしていた方が、魅力的なの。」
体験レッスンに行った初日、先生にこう言われて、私は驚きで言葉を失いました。
「だから、今のままで十分素敵!でも、もっと良くなりたいって思ってるまっきーはもっと素敵だね!」
嫌で嫌で仕方がなかったこの体型を「必要」「魅力的」「素敵」と言ってくれた人なんて、これまで一人もいませんでした。もちろん自分でも、当時の自分を素敵だなんて思ったことは1ミリもありませんでした。
まずは、「今のままで素晴らしい」と認めてみよう。

この時、私は初めて気がついたのでした。誰よりも自分を否定し虐めていたのは、他ならぬ自分自身だったと。
ひどい元夫や義両親の仕打ちに、我慢強く耐えたじゃないか。
10年もの間、なんだかんだ頑張って、死なせずに子育てしてきたじゃないか。
子供だって、笑顔で私の胸に飛び込んできてくれるじゃないか。
私は今、自分を変えようとして、ここにいるじゃないか。
「なんだ、私。けっこうやるじゃん…。」
できない事・できなかった事・欠点ばかりを見つめるあまり、今まで頑張ってきたことが見えなくなっていただけだったのです。
その後、1年間で10キロの減量に成功した私は、ダンスの腕も順調に磨いていき、発表会でソロを踊るまでに成長することができました。
それと同時に、子供との接し方も変わり、娘の可愛い笑顔はより一層輝くようになったのでした。
ママの自己肯定感が育つ、3つの習慣
幸せを感じやすくなれば自然と自己肯定感は高まるので、ここでは、些細なことでも幸せを感じられるようになる3つの習慣を紹介しようと思います。
自己肯定感という言葉は近年、子育てに重要なキーワードとして急速に知られるようになりました。
しかし、自己肯定感を育てること自体が目的になってしまい、義務感に縛られて嫌になってしまった…という声も耳にすることがあります。
無理に行うと、「私に自己肯定感を高めるなんてできない…」と感じてしまうかもしれません。無理せず、心に余裕を持って試してみてくださいね。
まぁいっか、死ぬワケじゃないし。と呟やこう。

「あ〜やっちゃった!」と思ったその後
「まぁいっか、死ぬワケじゃないし。」と呟いてみてください。
「夫が帰るまでに、家事を終わらせておくべきだ」
「母親は、子供にいつも笑顔でいるべきだ」
「べき」に縛られていると、生きづらさを感じやすいです。
この「べき」を満たせなかった時、理想の自分と現実の自分にギャップが生まれ、自分を否定してしまいます。
「べき」の呪縛から自分を解放してあげることで、気持ちが楽になるだけでなく、人の失敗にも寛容になることができ、イライラすることが減ります。
声に出して言うことも大事なポイントです。人間の脳は聞こえた言葉が「自分が発した言葉か、人から言われた言葉か」を区別することができません。
実際に声を出して言うことで、脳は本当に友達に励まされたと同じような喜びを感じることができるのです。
1日3個、感謝したことをメモしよう。
「そんなにたくさん、感謝できることなんてある?」と思われるかもしれませんが、ちょっと強引にでも探してみてください。
そして、手帳でもスマホでも構いませんので、気づいた時にさっとメモしておきましょう。
感謝できることを意識して探しているうちに、人からの小さな親切や気遣いにも気づくことができるようになるので、些細なことで幸せを感じやすくなります。
もちろん、1日頑張ってくれた自分に感謝するのもアリです。
慣れてきたら、直接感謝の言葉を伝えるとより効果的です。
人間は、好意を向けてくれた相手には好意でお返しをしようとするものです。これを心理学では「好意の返報性」と言います。
周りの人が自分に好意を向けてくれるようになったら、とっても生きやすくなると思いませんか?
ぜひ試してみてくださいね。
1日1個、自分との約束を作って実行しよう。
例えば、寝る前に「明日は午前中に掃除機をかけるぞ」と自分に約束し、それを翌日実行します。必ず、自分にできそうな内容にすると良いです。
自分と約束したことを守ることができた、という体験を何度も積み重ねると、自分を信じられるようになり、文字通り自信を持つことができるようになります。
すると、「もう少し難しいことにも挑戦したい」という向上心が芽生えてきたり、「ちょっと難しいかもしれないけれど、私ならできるかも」と思えたりしてくるのです。
私はこの方法で少しずつベリーダンスが上手になり、ソロを踊ることができるようになりました。
ママの自己肯定感が高いと、子供も嬉しい。

- まぁいっか、死ぬワケじゃないし。と呟く
- 1日3個、感謝したことをメモする
- 1日1個、自分との約束を守って実行する
どれもすぐにできることばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
これは意外だったのですが、あまり勉強熱心でなかった娘は、私が練習しているところに座卓と教科書を持ってきて宿題をするようになりました。
「ママがベリーダンスの勉強してるの楽しそうだから、私も勉強する。」と。
子供にあれこれ言って指示するよりも、親が楽しんで学ぶ姿を見せていると、自然と子供も真似をするんだな…と思った瞬間でした。

シングルマザー歴13年、医療事務の仕事をしながらWEBライターとしても活動中です。

『ママけん』とはコミュニティ「ママの社会科見学」の略で、『育児のために自分の生活や人生を諦めることなくママ自身が輝こう!』というスローガンをもとに発足しました。
このママけんMediaは『ママけん』の活動の1つです。
育児をしながら学ぶことって、もちろん初めは少し大変で難しいこともありますが意外と有意義で楽しいものです。
自分と子供のためになると思えば、集中力ややる気も湧いて充実度2倍!
コロナの影響もあり、ご近所でのママコミュニティが難しい現状ですが、社会のIT化によりオンラインでのコミュニティ形成が手軽にできるようになりました。
現在、代表である白吉は男性の育児参加促進や、家庭内での家事分担の公平化などを通して家庭円満な家族を増やすことで、生活の質と教育の質が上がり社会がより良くなることを目標に活動を行っています。
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